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「アラガミって、やっぱり顔怖いよね~」
私達はコンゴウから素材を剥ぎ取り(かじり取ったって感じだけど)、空母を後にして、迎えのヘリを待つ。
それぞれがある程度警戒しつつ、のんびりと過ごしながら、軽く雑談する。
「だよな~。ってかさ、レイちゃんってバーストで性格変わっちゃうタイプ?」
「え?そうかなぁ?」
ハイテンションだとは自分でも感じるけどね。
あ、そう言えば敬語使ってない!
なるほど、だからかなぁ。
「むしろ、そっちが素なんだろ。……そうだな。レイ、お前今度から部隊内で敬語禁止な」
「え!?いや、私年下って言うか、年少ですし!」
流石に失礼になるかと!
特にソーマさんなんか睨まれそうだし!
「いいじゃんいいじゃん、ついでに呼ぶ時も、呼び捨てでいいぜ。俺だってソーマ呼び捨てだしさ。ほら、コウタって」
呼び捨てぇーっ!?
いや、それはハズい、それはハズいよコウタさん!
慌てて拒否ろうとするも、コウタさんは屈託の無い表情で待っているようで、どうも蔑ろにできない……。
うぅ、仕方ない……。
「コウ…タ?これでいいですか?」
「敬語はダメだって!」
「ちょ、少しは慣れさせてよー!」
あ、と、気付いた時には、コウタもシンクさんもニヤニヤと笑みを浮かべていた。
い、今のはノーカンでお願いします……。
「よし、ついでに俺もシンクで」
「リーダーさんはリーダーである限りリーダーですよ!」
「なぜだ……」
軽く落ち込んだらしいシンクさんは、コウタにヨシヨシと頭を撫でられながら地面に膝をついた。
いや、流石に部隊長を呼び捨ては無理ですよ~?
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