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「よくタツミさんに言われます……『そんな低い姿勢じゃみんなに舐められるぞ』って」
舐めてなんかいません!
って言おうと思ったけど、年上に見えないとついさっき思ってたのを思い出して、言葉に出来なかった……。
「そもそも、私ってゴッドイーターになってここに来るまでスッゴい人見知りで……こっち来てからは、ジーナさんや同じ二部隊の皆さんとかと話すようにはなったんですが、皆さん年上だから敬語ばかり使って、それがなかなか抜けなくて……」
なるほど、同年代の友人が居ないからかぁ、今の私と同じだね。
だったら――
「だったら友達になりましょう!」
「は、えぇ!?」
な、バカな、驚かれちゃったよぉ……。
いや、いきなり言った私が悪いんだけどねぇえええ!
「だって……皆さん優しいし、気楽に話せても、敬語使っちゃうんです私……。今日なんか、リーダーに敬語禁止令出されて……何かキッカケがあればいいと思うんですよね!」
そう言って、尚も驚くカノンさんに「やっぱりダメですか?」と、ダメ元のダメ元で言ってみたり……。
すると、カノンさんはブンブンと首を横に思い切り振ってくれた!
「わ、私も!何かキッカケがあれば良くなる気がします!うん!だから、その……」
何か恥ずかしがってるのか、1つ間を置くカノンさん。
そして、思い切り息を吸って、吐いて、また吸ってから――
「私と友達になってください!」
「喜んでー!!」
こうして、よほど友達らしくない挨拶の下、初めての友達が出来た!
うん、なんか幸先いいぞ私!
「おやおや、何やら部屋の前が騒がしいと思ったら、初々しいねぇ。実に結構」
注、病室の横はラボラトリ。
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