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「今日はすみませんでした!レイちゃんにも、私いきなりやっちゃって……」
戦闘後に、報告の為にアナグラに戻ると、私と他の防衛班メンバーに深々と、何度も頭を下げてるカノンちゃん。
いやぁ、実はこれで私に謝るのは三度目なんだよね~。
なんか可哀想に見えてきた……。
「別にいい、何時ものことだ」
再三の謝罪も邪険にせずフォローするブレンダンさん、出来た人だなぁ。
「まぁ、色んな意味でビックリしましたけどね~。それにカノンちゃん、かなり役に立ってたじゃん!」
実のところ、カノンちゃんが防壁に向かうザイゴートを落としてなかったら結構ヤバかったと思われる。
誤射はまぁ……神機使い同士だとそんなに効かないし!
「そーそ、味方に一匹アラガミが混じってると考えりゃ大したことねーって!」
「それは、フォローになって無いですよタツミさん……」
「すみません、ごめんなさい……」
そしてまた、カノンちゃんは頭を下げる。
改めて考えると、カノンちゃんの大体のコンプレックスの元はアレなんだろうなぁ。
ずっと謝ってる……。
「ヒバリちゃん!今帰ったぜ!」
「あ、お疲れ様です 皆 さ ん 」
「みんなお帰り」
ホールに戻ると、ヒバリさんとリッカさんが談笑中だった(皆さん、って強調したのはスルーしておこう……)。
この2人も、同じ補助的な立場と言うこともあって、よく一緒に居て仲がいいんだよね~。
「アラガミの大群が襲って来たと言ってましたね」
「おー、何ヒバリちゃん、俺の武勇伝でも――」
「レイさん大丈夫でした?」
「あぁ、俺はスルー……」
暫くは他愛ない話と、タツミさんの連続空振りがあってから、タツミさんは報告がある、と、ツバキさんを探しに行った。
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