防衛班

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「お疲れのところすまないねぇ」 「いえいえ~……でも出来れば早くして下さい……」 「こういう時に本音が出るんだねぇ~。実に興味深い!」 いやいや別に興味持たないでいいから! 怪訝な顔をすると、なんか憎たらしい笑みを浮かべて本題に移る。 「おっと、失礼。今日は君にプレゼントだ!」 そう言って、自分の机から何かを取り出して私に差し出す。 そして受け取ったモノは、透明な容器に入った平たい錠剤が一杯! 「私、何か病気でしたっけー!?」 「いやいや、キミは至って健康体だ。だからこそ渡すんだけどね」 病気じゃないと安心したりしなかったり。 なら一体何の錠剤なんだろう? 「それはね、キミの為に改良した強制解放剤なんだ」 強制解放剤……確か、疑似バーストする薬だよね? 体に負担掛かるらしくて、切羽詰まった時にしか使えない代物だって。 「どうして私に渡すんですか~?」 「うむ、お答えしよう。キミの神機には最新の制御ユニットが組み込まれているんだ。その名も"ゴッドイーター"。まぁ、僕のネーミングセンスには触れないでくれ」 博士が作ったんですか!? って聞きたかったけど、疲れてる私は早く帰りたい気持ちが強いのでスルー。 「これのスキルは、バーストした時に攻撃した時に吸収するオラクル細胞――普段、バレットにして撃ち出すモノだけど――それを肉体の活性に流用する……まぁ、簡単に言うと、攻撃すると傷や疲れが癒えるのさ!」 「それで、回復するなら体力削ってコレ使っても問題ないって言うこと~?」 「いや、それもあるけど、キミにはデータを集めて欲しい。あれはまだ新作だからね、キミの神機にしか付いていない。だから、なるべく薬を使うか、捕食を多く行って欲しい」 宜しく頼むよ。 そう言われて、私はようやく部屋から出ることが出来た。 強制解放剤かぁ……使うかなぁ? まぁいいや、と、私は欠伸をして、考えるのを止めた。 今は本当に寝る。
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