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エントランスに上がると、目の前のテーブルを六人の人間が囲んでいた。
「おーいお前ら、今日入った新人を紹介するぞ」
リンドウさんの号令で直ちに談笑を止めて向き直る人達。
リンドウさんって結構身分は高い人?
「おい、第一部隊と新型コンビはどうした?」
「ブレ公連れて黒猫狩りに出ましたよ。アネットとフェデリコは寺院でコンゴウ単体の討伐に行ったから、直ぐ戻るんじゃないですか?」
リンドウさんの問いに、黒髪で赤い服が目立つ男の人が答えた。
この中でリーダーのような感じっぽいねー。
そして、リンドウさんに「自分の名前くらい自分で言え」と言われたので、取りあえず名乗りました。
すると、さっきの男の人を筆頭に、まず三人の男達が前に出た。
「俺は大森タツミ。第二部隊、平たく言うと、防衛班の班長やってんだ。困った時は、何でも言ってくれや」
「カレルだ、防衛班の第三部隊に所属してる。あぁ、報酬の高いミッションなら、手伝ってやらないこともない」
「同じく、第三部隊の小川シュン。足は引っ張らないように頑張れよ"新型"」
タツミさんはいい人として、後の2人は感じ悪いなー。
「しっかし、本当に新型ラッシュだな。新型にはもう飽きたぞ」
「だよなー」
シュンとカレルの2人は、それだけ言うとそそくさと退場してしまった。
「私、何かしました?」
「あー、悪いな。根は悪くない奴らだ……多分」
なんだそれは。
苦笑いのタツミさんも、リンドウさんと話し出すと、今度は女子三人組だ。
「薄情な男どもね……。私はジーナ。第三部隊で狙撃が好きよ。女同士、仲良くしましょう」
「第二部隊の台場カノンです!仲良くして下さいね!戦場でも助け合いましょう!」
「それはいいけど、新人さんにいきなり火傷させちゃダメよ」
「?どういう意味ですかそれー?」
「あああああ!まだ言わないで下さいジーナさん!」
なんだか気になるけど、カノンさんの反応からして今触れるのはやめておこう。
続いては、油に汚れた、いかにも技術士みたいな女の人。
「私、楠リッカ。神機の整備を担当してるよ。勿論キミの神機もね。くれぐれも大事に使ってあげてね?」
女子はみんな人当たりのいい人ばかりだねー(ツバキさん除く)。
これで、ここに居る人達とは挨拶を終えたかな?
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