変態目覚ましさん

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降り立った先で、こちら、と言うか落ちてきた変態目覚ましさんを見ている二つの黒い瞳に気付いた。 102号室のサイクロンさんだ。 サイクロンさんは無表情だけどその瞳はとても…たぶん心の中でムシケラが、とか思ってる。 それくらい見下した瞳で変態目覚ましさんをジッと見て、あ、窓を開けた。 腕一本分だけ開いた窓から出てきた手には缶スプレー? フワリと浮いてサイクロンさんの持っている缶に近づいた。 ああ、なんだ殺虫剤か。
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