変態目覚ましさん

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103号室に飛び込んだ変態目覚ましさんに、ガスマスクさんは舌打ちをしてロープを二階に投げた。 引っ掛かりを確認し、そのままロープを伝い部屋に戻るガスマスクさんの姿を確認してから、毒物マニアさんはにっこり笑い窓を閉めた。 このアパートの人たち、相手の部屋まで追いかけたりしないんだよね。 暗黙の了解ってやつなのかな? 僕は閉まっている窓をすり抜け、103号室に入り込んだ。 中では変態目覚ましさんに毒物マニアさんが、紅茶を差し出しているところだった。
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