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カランコロン
開けたドアに付いた飾りが鳴る。
「あ、学校お疲れ」
マスターがカウンターに座ったあたしに話しかける。
「うん。……忙しそうだね」
「まぁバレンタインだしね。俺、モテるから」
そう言ってドヤ顔するマスターを睨んで、いつものちょーだい、と呟いた。
マスターは不思議そうにあたしの顔を覗きこむ。
「……りょーかい。待ってろ」
お店はいつも以上に混んでいて、そんな中でもあたしの頼んだものはすぐ来た。
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