Memory1

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 監獄島に今日も囚人が護送されてくる。  その時刻になると島の警隊は、港に集まり、移動の準備と警備を開始する。  第二等星警隊に所属するアスカは、コアリスと共に警備に当たる。 「隊員に連絡です。囚人達の収容が終了しました。これから監獄への移動を始めます。所定位置に戻ってください」  同隊員が、第二等隊長の言葉を告げて走り去る。  アスカとコアリスは、指定された倉庫裏へ移動した。  最近、護送される囚人を狙う悪党が出てきた。  囚人を助けては仲間に引き入れて、監獄島を潰すのだと噂が流れている。  その噂に現実味が増したのは、第三等の隊員が囚人に殺害された時からであった。  島の要であった第一等星警隊が、部隊離散で潰れてからは、島の治安は乱れている。  島の官長が、懸命に策を講じていたが、良い案は浮かばなかった。
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