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今日、小学校から毎日のように学校生活をともにした友人たちに別れを告げて卒業をした。
3月15日。
私の最大の別れの日だった。
「中澤ーーー!!!!」
そういって駆け寄ってくる親友のにったーと行くこの学校も、今日で最後。
今日、この日が近づいて来るまで考えたくもなかった事実をやっと目の当たりにした。
「さみしい・・・」
「え?」
「中澤がいなくて、さみしい」
「いいじゃん、にったーにはとんがいるじゃん」
「でも・・・さみしいもんなんだよ。」
・・・・私も寂しい。なんでにったーも同じ制服を着て同じ学校に行かないの?
なんで?なんでなの?
私がピアノを選んだからだ・・・・・
「ありがとう・・・みんな・・・・大好きだよ・・・・」
いたるところからすすり泣き声が聞こえてくる・・・
その中にはにったーもとんもいた。
なみだって、何でこんなに出てくるんだろう。
今日は泣かないつもりだったのに・・・
「侑花ちゃんがいいピアニストになること、私が一番応援してるから。」
「・・・とん・・・・」
「大丈夫。離れてても親友だから。」
しっかりものの彼女のその言葉はしっかりと私の胸に刻み込まれた。
学校、先生、そして友人。
9年間ありがとう。
さようなら。
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