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彼はそのまま来た道を引き返し、
桜の木の立つ空き地へと
引き返すと、そのまま意識を
失ったそうなのです。
彼が気づくと、陽は沈みかけ、
空は茜色に染まっていたそうです。
しかし、そこは神社の裏山へ
入ってから二分もかからない
入り口付近。
彼は感覚的に三十分は
歩いたと話しています。
気になった彼はもう一度
山を進んでも、桜の木の立つ空き地へはたどり着けなかったそうです。
桜の空き地、彼岸花の咲く道。
いったいどこへ消えてしまったのか。
それは未だに分からぬまま。
彼は幻覚を見たのだろうと
話をしています。
しかし、僕にはそうは思えません。
この真相をいつか確かめたい!
そう思っている今日この頃です。
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