☆観察係は腐男子君☆

3/13
前へ
/2961ページ
次へ
地面に落下した転校生は、王道転校生なら本来族とかやってて喧嘩慣れしてて受け身をちゃんと取れるはずなのだが、…驚いた事により受け身失敗したのか、痛いらしく、ぎこちない動きで立ち上がり制服についた埃などをパンパンと叩き払っていた。 お前…受け身くらい取れるようにしとけよw コントのようにどしゃって落ちてたからな。 そして埃を払い終わった転校生は色んな意味で衝撃的だったらしく、凄く驚いてる副会長の事を見据えると口を開いた。 ?「いきなり大きい声を出すなんて危ないだろ!!ってか何でオレのことを受け止めなかったんだ!?可愛いオレに傷が付いたらどうするんだよ!!あっ、もしかして可愛いオレに見惚れてたんだろ!じゃあ、しゃーないな!!許してやるよ」 何だアレ。 ウッザ。 自問自答で自己解決してんじゃねぇよ。 話が拗れていくだろうが。 はぁー、アンチな王道転校生かよ。 なんか…マジ萎えだわ。 やっぱり物語にあるような王道展開って天文学的数字の中で生まれものなのか。 よし、教室に戻r……くぅ…せっかくの転校生だしイベは確認しないとな…はぁ、マジ無いわー。 ?「……は、はい…?」 ?「あ、オレは北條 愛斗<ホウジョウアイト>だ!!愛斗って呼んでくれていいぞ!!」 ?「私はこの学校で生徒会の副会長を任せられている3年の藍見 一志<アイミヒトシ>です(ニコッ」 副会長の王道必殺スキル[作り笑い]発動! しかし、えーっと…あれ…あのクソうぜぇーアンチ転校生何て名前だったか…興味なくなり過ぎて思わず聞き流しちまったよ。 あー、もう黒モサGノ助でいいやw 黒モサGノ助のキモサに引いて笑顔が引きつっております!! あんな事を言われた直後にツッコミを入れるより先に自分の感情を捩じ伏せて、引きつらせながらも笑う努力をした副会長に脱帽だ!! いや、そんな事をしたら音でバレるから脱帽はしないけど。 オレ、今被ってんの帽子やフードじゃなくて迷彩仕様のヘルメットだし。 茂みからカチッて音したら一発でバレるわw 今の副会長、苛立ってるしちょっとした物音にも敏感に気づくかもしれない。 バレたら…オレの残りの学校生活が暗黒の黒歴史になる…。 そんな最悪な事態だけはさけなくては…。 ……一ミリたりとも動けねぇ…。 下手したらオレの呼吸の音も聞こえていたりして…いや、オレ…特に鼻息荒いわけじゃないしそこまでテンションも上がってないし…それはないか。 ……と、オレは信じたいなぁーw
/2961ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2081人が本棚に入れています
本棚に追加