プロローグ

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 例えば入学式の朝、遅刻ギリギリだと勘違いしたパンをくわえて走る美少女が突然曲がり角から飛び出してきたり。  例えば後ろの席の美少女の突飛な自己紹介を聞いてしまい、自分は望んでもいないのにその子と一緒に超能力者とか未来人とか宇宙人と遊びつつ影で地球を救ったり。  例えばその日の仕事を片付けた後、ふと何気なく上を見上げたら光る青い石を首に掛けた美少女が落ちてきて親方、空から女の子が!とか言ったり。  例えば軽音楽部が軽い音楽をやるもんだと思って、軽い気持ちで入部したらそれからなんやかんや紆余曲折あって知らぬ間に一緒に放課後ティータイムする仲になってたり。あ、これ違う。  まあ世の男性ならこのようなシチュエーションが俺にも訪れて欲しい!と、少なからず思ったことはあるだろう。  やはり俺も例に漏れず思ったことはある。何度とは言わんが。  俺も健全なる男子高校生なのであって、劣情をもて余す事も少なからずあるわけで。毎回解放しているわけではないが、妄想の中でなら子供は二人ほど作ったことがある。
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