序章 0から始まる物語
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「私はここで脱落、か。 ま、ズルもしちゃったし、仕方ないのかもね。 だから、そんな顔しないでよ尋哉くん。 私は────────あなたが、好きなんだから」 そう言いながら笑って、動かなくなった。 それは、最期まで俺に気を遣い、悲しみを押し殺したような笑顔だった。 「綺月ぃっ!!」 そして俺は、『彼女』の名前を呼んだ─────
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