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エリサがここの国の育成学園に入籍したのは去年くらいだろうか。
俺は「エリサが育成学園に入籍するくらいなら壊してくるッ!」と言ったのだが、エリサは入籍を受け入れた。
「楓と同じとこに立てるなら嬉しいよ」
―――と。
あまりにも残酷で、俺は力が目覚めなければ良かったと後悔した。
「『もうじき強制召集がかかる』と思ってだよね?」
「あぁ」と俺は頷いた。
戦場は何起こってもおかしくない。
もしもの場合を考えたくもないが、どうしても考えてしまう。
「大丈夫よ、私ならね。」
エリサは笑ってみせたが、どこか悲しそうだった。
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