憂い

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明日は 由樹の大切な日。 見上げれば空。 都会なため 星の煌めきはあまり見ることができないけど、私はこの空が大好き。 病室で見る空とはどこか違う。 より身近に感じられる。 とにかく、由樹の健闘を祈ろうと、胸の前で指をくみ 「由樹が… いい試合をできますように…! それから、怪我をしませんように… あと… 優勝…できますように!!」 お守りにも込めた思いだけれど… 。 早く結果が聞きたい。 由樹の口から聞きたい。 ―― 「よし、これだけお願いしておけば大丈夫でしょ。 そろそろ帰らなきゃ… 見回りに来てたら困るし。」 部屋に戻ろうと、足の向きを変え 屋上を離れた――
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