憂い

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移植をしない限りは助からないらしい。 けれどドナーなんてものは簡単に見つかるわけでもなく、更には莫大なお金も必要となってくる。 余命は持って後一年 と言われた。 正直、どうでもいい。 聞いたときも特に驚きもしなかったし まあ、そんなもんか くらいにしか思わなかった。 私は生きることに そこまで執着していないのだから。 余命を告げられたときのことを思い出しながら、もう一度窓の方に顔を向ける。 さっきと変わらず、真っ青な空。 ガラッ ーーーー誰かきた。
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