10人が本棚に入れています
本棚に追加
「あら、起きてたの。」
眉間に深いしわを刻みながら、 彼女はどかどかと音を立てて入ってきた。
「…まったく…どうして私が毎日毎日、あなたの世話なんか…」
…ぶつぶつ愚痴りながら。
また始まったか。
面倒くさいな…
何て思いながら眉間にシワを寄せる私に気づいているのかいないのか
彼女ｰｰｰｰｰｰ
叔母はベラベラと喋りした。
「あーもう！
体裁が悪いからっていって姉さんなんかの子をわざわざ引き取ってやったのに… ！ 入院費で出ていくお金ばかりで
ただの金食い虫じゃない！！
あんたもあのとき死ねばよかったのよ…。あぁ、苛々する。」
何度も言われてきた言葉。
だから、なにも感じない。
「…ちょっと、聞いてるの？！
大体ねぇｰｰｰｰ…」
まだ続きそうな叔母のヒステリックな声をシャットダウンして、叔母が買えったら風に当たろうかと考える。
今日は天気もいいし、ちょっとくらいなら 看護師さんにも怒られないよね。
「あれ、おばさん…？？」
最初のコメントを投稿しよう！