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「最初、初めて占ったのは父だった…」
「確か…ご両親を亡くされたと聞きましたね。」
「私の話は有名ですからね…幼かった私は占いが得意で周りの人間を占ってました。そしてある日…」
(レベッカ…あなた…)
幼かったレベッカの手に持ってる赤くなった水晶を見て母は口を押さえた。
「再度、父が仕事に行ってる間に見計らって占った私は…赤くなった水晶を持って母に見せました。
昼には母が私の代わりに父が人狼だと告げみんなに処刑させました。そのあと仲間の人狼に襲われ…死にました。」
レベッカはカップを強く握ると悔しそうに言った。
「人狼に…復讐したい…。」
クレハはレベッカにそっと毛布をかけた。
「今日は帰って落ち着いた方がいい。」
「こんな夜中よ!?またあいつらが襲ってきたら…」
「大丈夫、今日は襲ってきませんよ。」
クレハはカバンから一つのエンブレムを渡した。
「もし何かあったらこれをかざしながら逃げて下さい。」
「こんな物で身を守れるの?」
「私が保証します。私が村を出るまで貸しと言うことで。」
「わかったは…。」
クレハはそう言うと扉まで送った。
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