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すると後ろからガチャっと音が聞こえた。
「おい、お前はどこの人間だ…いや、人狼か?」
(露骨な質問してくるな…)
「申し訳ない、私はある貴族に仕える使者でございます。実は土砂崩れで道を塞がれ帰れなく…困ってたところなんです。」
クレハは手を上げながら答えると銃で振り向くように指示された。
振り返ると髭面の大男が立っていた。
「今朝の死体はお前がやったわけじゃないのか…」
大男は銃を下ろすと頭を掻きながら謝った。
「今朝?この村で何かあったのですか?」
クレハはそう言うと大男は溜め息をついた。
「人狼だよ…」
「人狼ですか?」
「あぁ…遠くの村が人狼に滅ぼされてな…そいつらがこの村に来てるって噂がたって…今朝も1人、喉をガブリといかれた。」
「そうですか…大変な時に来てしまったみたいで申し訳ない。」
「いや、気にするな。俺はビッグマンだ。」
「名前通りデカい方ですね。」
クレハがそう言うと2人は笑った。
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