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昼ごろになると村の中心部では市場が開かれていた。
「へ~賑やかですね。」
「昼間は人狼は活動出来ないからな。まぁ、俺が夜中に見回ってるんだ。」
「まぁ、人狼って2種類に分かれますからね。」
クレハはそう言ってしまうと口を塞いだ。
「あんた…やけに詳しいね…本当に人間ですかい?」
「えぇ~っと…私、人狼について研究してるんですよ。」
「そうか…」
ビッグマンは銃を握りしめてたのをやめるとニコっと笑った。
「一つ教えてもらえないか?」
「何でしょうか?」
「2種類ってのはどうゆう意味なんだ?」
「まぁ、こうやって村を集団で襲う連中をウォーウルフって言います。彼らは狩りをする為にまず少人数を潜伏させます。狩場を他の一族に渡さない為に…」
「なるほど…もう1種類は?」
「ヴァンパイア一族に仕える従順な者…ドッグと言います。」
「飼い犬か?」
「まぁ皮肉を込めて言うなら確かに飼い犬同然ですね。とくに彼らはヴァンパイアの縄張り争いの為に訓練されます。村を襲う事は無いです。」
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