遊戯

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   ミッコクユウギ 『密告遊戯』   それは、嘘と欲望の渦巻く、禁断の遊び……。 その遊びには、一風変わった選考試験に合格した者だけが参加できる。 ゲームの開催場所や参加人数はその都度違う。 全てのプレイヤーには、その存在を示すパスワードが与えられ、そのパスワードを特殊な機械によって密告されると、脱落となる。 勝者には莫大な賞金が与えられ、敗者には悲壮感と劣等感が与えられる。 富豪達の賭事。政府のストレス実験。諸説あるが、このゲームの本当の意義は、誰にも分からない。 そんな『趣味の悪いゲーム』に、毎回出場しているプレイヤーがいた。 『天才』過原 友樹(スギハラ ユウキ)。そして、『影の協力者』神々重 唯(カガミ ユイ)の二人である。 二人は第一回『密告遊戯』の勝者であったが、ゲームの後、主催者である男にスカウトされ、密告遊戯の運営委員となった。 試験を受けずにゲームに参加できる代わりに、賞金の何割かを主催者側に返還する。 元より金銭にそこまで興味の無い友樹は、このゲームを『楽しむ』ために参加し、元々成り行きで参加していた唯は、天才的な友樹の戦術に『魅了される』ために参加していた。  
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