ジャックと豆の木

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 むかしむかしある町に、ジャックという少年がいました。  ジャック・ブレゴ・ゲルセイナ。それが彼の名前です。  ジャックの家は貧しく、母親と二人、一匹の牛から取れるミルクで生計を立てて暮らしていました。  しかしある日突然、ジャックが飼っている牛のお乳からミルクが出なくなりました。 牛「もうあかん、おっぱい出んわ」 ジャック「頑張って牛さん!ほらっ!」 牛「あんっ!そんな乱暴にせんといてぇ!」 ジャック「ミルクが無いとお金が貰えないんだ、だから牛さん、頑張って!」 牛「ひぃゃんっ!そ、そんなこねくり回したらあかんよっ!」 ジャック「んしょっ、んしょっ」 牛「あっあっだめっもう…!」 ジャック「出ないなぁ…お母さんに相談しに行こう」 牛「はぁ、はぁ、はぁ……生殺しはあかんて…」
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