第1滑走・『Road to………』

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確かにリンクに立つ以上、波風のない人生を送るスケーターなど一人もいない。 トップとして世界の舞台……いや全日本選手権でさえ、その舞台に立てるのは、ほんの一握りの選手だけである。 例え望む栄冠を手にしたとしても、ある者は後続に追われるプレッシャーに食われ、ある者はモチベーションを失い、そして葛藤はそのまま後のシーズンの試合に現れる。 これ以上望めない結果を出したシーズンで「美しく」去り際を飾る者もいれば、 なりふり構わず、自分のスケートを追求することに貪欲にこだわり、もがく者もいる。 そしてそのどちらも選べない大半のスケーター達は、努力の限界や故障を理由に自身の競技生活に区切りをつける。 プロスケーターに転身しルールに縛られないスケートの魅力をファンに伝えたり、 指導者として後進を育てる立場でスケート関り続ける者も、やはりその中のほんの一握りではあるが。
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