とまと

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とまと

握り締め 紅く飛び散り 夕を呼ぶ声   あの頃は何かに しがみついてばかりの   青き時代   陽に恋い焦がれ 身を焦がした日々   春が過ぎ   真夏の風に吹かれ 熱の下がらぬ頃に 叶わぬとしる   この愛もやがて むしり取られ   私も果てる   握り締められ 紅く飛び散る 夏の夕暮れ
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