赤い糸

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赤い糸

もうアナタには 必要ないのかな   凍りついていた心 溶け出した夏の日   私がアナタに捧げた 時間の数だけ離れる想い   届かない声は 街の音にかき消され 結ばれていたはずの 赤い糸は     枯れ葉舞う季節 アナタに出会った日   苦しみや哀しみを 互いに支えあったね   あの時感じた喜びを アナタはもう全部捨てたのかな   届かない声は 街の音にかき消され 結ばれていたはずの 赤い糸は     冷えた身体寄せあい あたためあった真冬   私がアナタに捧げた 時間の数だけ募る哀しみ   溢れ出す雫は 愛の波紋をひろげる 儚く響く雨音 私の心は   もう届かない言葉 哀しみの音に消され 結ばれていたはずの 赤い糸はキレていた
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