2488人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ねぇ。いつまでそこに立ってるの?」
たぶん、五分くらいしたらだと思う。
彼があたしに話しかけてきたのは。
「…え、や…。帰った方がいい…ですか?」
少し、腰が引ける。
だって、岳先輩の弟さんだし。
それに、一年間目で追っていた人だから。
「…や、俺は別にいいけど。あんた、辛くない?」
「…あ、そこまでではない…です」
「…ふーん。」
…変な、会話。
てか、飯島くんの言う通りだ。
沈黙の中、ただ突っ立っているだけなんて。
不自然すぎる。
最初のコメントを投稿しよう!