08.*告白*

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「まー、俺は後悔してねーよ。 俺は親父の型に嵌まるのは好きじゃねーしな。 すっきり。 しかも綾香、可愛いしー」 「その語尾の伸ばしかた、ウザい」 こっちは、その可愛い綾香さんが楊貴妃みたいな扱いだったけどね。 その時の騒ぎを思い出して、また小さくため息を吐いた。 朝比奈さんと一緒にいる方法はゼロじゃない。 俺が空と同じ道を歩くこと。 だけど、俺がそうしたら確実に飯島家は潰れる。 「……無理」 「ん?」 「俺は空と同じ道は通れないね」 「………」 空はゆっくりと俺を見ると、「さあな」と曖昧な返事をした。
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