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「……可愛いっていうか、大丈夫？
朝比奈さん」
急に混じってきた低い声。
ビクッと肩がはねあがった。
「いっ……、飯島く……っ、
起きて、たんですか……!?」
「うん。
愛咲がうるさいから」
ふわあっ、と欠伸をして言う飯島くん。
ドクンッ、と心臓が脈をうった。
「……あ、はは、そうですか」
苦笑いをしながら何でもないようなふりをして、話題をきる。
ドキドキと心臓がうるさい。
はは、と乾いた笑みで沈黙を繋いで、自分では精一杯のさりげなさを含めたつもりで口を開いた。
「い、飯島くん……、愛咲ちゃんと知り合いなんですか……？」
「え？」
「え？……あ、呼び捨てみたいだから…、仲良いのかなぁ～？ なーんて……」
「………」
チラリと飯島くんを覗き込む。
……この沈黙、辛い。
「あっ、別に言わなくてもい……」
「仲良くない」
「へっ？」
沈黙に耐えかねたあたしの言葉に被せて返事したのは飯島くんでなく、愛咲ちゃんだった。
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