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「ふーん。
ほいほい、付き合ったりしないんだ」
「……さぁ? どうだろうね」
「………」
あくまで飯島くんの返事は"曖昧"をキープ。
いい人なのか、悪い人なのかすら分からないような適当な返事。
それが飯島くんの口調から読み取れたようで、愛咲ちゃんも思いきり不服そうに顔を歪めた。
「……そんなに、あたし嫌い?」
「さぁね。」
「さぁねって……、分からないわけないじゃん」
「そうかもね」
「……。
なんか…、ずるい。
……分かった。 質問変更。
風花ちゃんに告白されたらフる?」
「………」
ピタ、と飯島くんの言葉が止まった。
ベッドのスプリング音だけが保健室に響く。
「フりますよ」
飯島くんより先に答えていたのはあたしだった。
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