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誰かが学校に来ている。
それだけのことがこんなに嬉しいなんて気持ちは初めて感じた。
同じ空間を共有して、確かに存在を目で確認出来る。
いつだって、当たり前にできることなはずなのに、それが今はあたしに幸せを作ってくれた。
一限の英語。
後ろの席から飯島くんの寝息が微かに聞こえる。
きっと机に突っ伏して堂々と寝ているんだろう。
昨日の夜は眠れましたか?
あたしの好き、って言葉はどう思いましたか?
昨日ね、本当は教室がすごく寂しく見えたんです。
言いたいことはたくさんある。
昨日からずっと、それしか考えてないせいでネタの量は一日じゃしゃべりきれないほどある。
だけど、でも。
そんなの放っておいてもいいから飯島くんの声が聞きたい。
昨日の夜からずっと聞きたい。
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