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あぁ、あたし。
どうしようもないほどこの人が好きだ。
逆光の下輝く飯島くんを見て、そんな思いがわき上がる。
何度実感して、何度この人に傷つけられたか分からない。
それでも、どうしても好きでいられずにはいられない。
不可抗力にも似たこの想いは、確かに辛いことも運ぶけど決して間違いなんかではなかった。
心の奥底から本当にそう思えた。
「……っ、あのっ。
重いかも、しれないけど聞いて貰えますか……っ?」
「ん?」
あたしの提案に飯島くんは小さく首を傾げて、そしてそのまま頷く。
一歩一歩、飯島くんとの距離をゆっくり詰めながらあたしは口を開いた。
「…昨日、眠れないほど飯島くんに会いたかったです」
「……うん」
「なんか、こう、ね?
もどかしいぐらいに恋しくて、焦れったくて」
「……うん」
「もうベッドの上でゴロゴロしちゃうくらい、好きで」
「……想像できる」
飯島くんはベッドでゴロゴロしてるあたしを想像したのか少し目元を細めた。
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