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頭脳明晰。容姿端麗。スポーツ万能。
何もかも完璧で『欠点が見つからないのが欠点です』なんて言っても誰もがきっと頷いてくれるような人。
これで性格最悪とかだったらいいのに。
ちょっと意地悪だし、素直じゃないけどかなり優しいし他人思いと来た。
こんなにも非の打ち所がない性格をしているのに、どうして飯島くんはこんなにも自分に自信がないのだろう。
「……どうかした?」
あたしが急に黙ったからか飯島くんが不思議そうにあたしを見た。
茶髪の髪が風に靡いてサラサラと揺れる。
「……、飯島くん」
「……ん?」
「なんで、いきなり。
あたしの告白受けてくれたんですか?」
「……え」
飯島くんはあたしを覗き込んだ形のまま、数秒止まった。
それを見て、なんとなく触れてはいけなかったかなと少し後悔したけれど、もう言ってしまったモノはどうしようもない。
飯島くんは、ほんの少し困ったように笑ってあたしから少し距離を取るように数歩後ろに下がった。
ひんやりとした飯島くんの作った空気の風があたしの首を掠めて、一瞬寒気を起こさせる。
「……、我慢できなかったからかな」
飯島くんはたっぷり時間をおいた後そう短く答えた。
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