12.*明日*

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18才になるのは危険だ。 少なくても俺の場合は。 18才になってしまったら、結婚できる年になってしまう。 法律が俺の結婚を邪魔してくれなくなる。 そして親父がそのチャンスをみすみす逃がすはずがない。 「……どうするか」 近くにあった椅子に座って、この状況から脱出する術を考えた。 窓から、教会の鐘が見える。 それが、俺に今から起きるであろう欲しくもないサプライズを確信させた。 タイムリミットは風花とデートを約束した時間。 それまで、あと二時間。 今この風花が精神的に不安定な状況で、これ以上風花に心配をかけたくないから、それは絶対必須事項だ。 ただ、ここで抜け出せば俺が帰る家はなくなる。 ―――駆け引き、だ。 きっと親父が俺に挑んできた最後の。
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