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何だ、この無限ループ。
かっこ悪い自分のこと、ホント嫌になるんだけど。
今まではずっと、大人びていて、かっこよくて、誰からも憧れられて、誰もを恋に落とす俺のコトが嫌いだったのに。
なに、この真逆の状況。
なんで俺はこんなに両極端なんだろう。
「……やっぱり、怒ってるよね…、飯島くん」
背中の声がしゅんと落ち込んでいる。
しょんぼりしている姿が見なくても目に浮かんだ。
「ほんと、怒ってないから」
「嘘。」
「嘘じゃないよ」
そう言いながらも、見れない風花の顔。
いつから、風花こんなに可愛くなったんだっけ？
「じゃあ、続きしてよ」
「なんの？」
「……10分間に10回、キスするって。
予告した……」
「………」
やっぱり訂正。
朝比奈風花は可愛くない。
こんな可愛いことを言うのが、天然だなんて認めない。
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