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「んぁ…っ、んんっ」
慣れていないその熱い舌先が、俺のなすがままにされて口内を蠢く。
それが愛しくて、可愛くて、しょうがなくて。
俺はこれでもか、というほど彼女の後頭部を強く引き寄せて、キスを深くした。
「んんっ、…っぁ」
風花は息の吸い方を忘れたらしい。
苦しくなったようで、ドンドンと俺の胸を叩く。
あとちょっと、もうちょっと、と俺の感情が唇を離すのを惜しんでいるけど、風花に酸欠になられるのも困るから、とりあえず一度唇を離した。
「っは……、はぁ…、はぁ…」
完全に呼吸があがっている風花。
肩を上下に揺らして息を吸い込む風花の様子をしばらく見ていると、その呼吸の乱れも少しずつ落ち着いてきた。
それを見計らって、また風花の頬を指先で撫でた。
「…二回目、いい?」
「っは、はい!?」
「まだ、一回しかしてないんだけど」
俺の言葉に唖然とした顔をして、風花がぶんぶんと勢いよく首を振る。
俺は風花の呼吸の乱れが落ち着いたのをちゃんと見計らい、またもう一度唇を塞いだ。
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