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男の子と女の子が、灯台の上ではしゃいでいる。
その後ろには、カモメが何羽も飛ぶ海がある。
太陽を反射して輝くその海は、切ないほど綺麗だった。
その上で女の子は心底嬉しそうに笑っていて、男の子は愛おしそうにその女の子を見つめている。
だけど、二人の間に指輪はない。
あるのはスマートフォンじゃない携帯電話二台で、彼は景色を撮ると言うよりはひたすら女の子を撮っていた。
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ここまで読んで下さりありがとうございました。
一年近くかかった「キミに捧ぐ想い。」ここでようやく完結です。
上記にあるのは、あたしが「キミに捧ぐ想い。」を書き始めたきっかけです。
これを書くときから、後書きに書こうと決めていました。
キミに捧ぐ想い。(略称キミ捧。)は、実はあたしの脳内で浮かんだこの場面から始まりました。
別に新しい小説を書こうとか、そんなことは全く思っていなかったとき、ふいに湧いて出てきた場面がこれでした。
ただ、この二人が書きたくて、書きたくて。
いつのまにか出来ていた話がキミに捧ぐ想い。だったというわけです。
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