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「んで?どうなの?順調?」
「んー、別にどうってこともないけど……」
「そうかー。
じゃあ風花ちゃんもう処女じゃないんだな」
「はぁあっ!??」
なんっでそんな話になるんだ!
ガタガタッと盛大にベッドを揺らして、そこで膝立ちすると三人ともきょとん、とした顔で首を傾げた。
「え?だって順調なんだろ?」
「順調だよ」
「じゃあ、もうとっくにヤっちゃったんだろ、セッ…」
「黙って」
ベッドから飛び降りて、足で空を蹴飛ばすと、「いてっ」と大して痛くもなさそうな声をあげて床に転がった。
横で「あ~あ」と杏奈が笑っている。
「もー、無粋な質問しないんだよ空ー」
「ちょ、杏奈もそうだと思っただろぉ?!」
「んー、それは海の理性の問題だからなァ」
「杏奈もなに会話にノってるの」
真横にいた杏奈を軽くグーで殴ると杏奈がアハハと笑う。
それと同時に俺のベッドの上で携帯が振動を数回繰り返した。
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