47人が本棚に入れています
本棚に追加
--------
兵長の部屋を後にしたエレンはミカサとアルミンと合流するために裏庭に向かった。
腰が鈍く痛む。
「まさか兵長があんなことをしてくるなんて……」
するとバキッと何かが割れる音がした。
見るとミカサが青い顔をして桶の取っ手を粉々にしていた。
隣にいるアルミンも身動き一つしない。
「だ、大丈夫か、二人とも…」
「あのチビ……今から殺す」
「落ち着けミカサ。何かの間違いかも知れない。…エレン、どう?気持ちよかった?」
「あ、あぁ…最初は痛かったけど気持ちよかったぜ」
そう言った瞬間ミカサがゆらりと立ち上がった。
「あのチビが先にエレンと大人の階段を上るなんて………万死に値する」
「やめるんだミカサ!!ここは二人の門出を祝うべきじゃないか!!」
「お、おいお前ら何いってるんだ?俺は別に変な事は何一つやっていないぞ」
「「え………」」
「俺はただ兵長の腰を押していただけだ」
そう。俺は兵長の役に立ちたくて肩を揉んでいたら腰も…ということになったのだが、押しが弱いと言われ強引に押し倒された俺は兵長直々の押しを堪能したのだった。
ミカサやアルミンは胸を撫で下ろしていたが、意味が全然分からなかったので聞いたが教えてくれなかった。
最初のコメントを投稿しよう!