~始まる生活~

5/8
前へ
/86ページ
次へ
病院の玄関に行くと、桜さんと一緒に奏はいた。 雫 「おはよう、桜、奏ちゃん!!」 奏は笑いながら「おはようございます。」と言って頭を下げた。 桜 「相変わらずあんたは元気ねぇ、出張はどうしたの?」 雫「和人くんが心配で帰って来ちゃった。」 母さんは笑いながら頭を掻いた。 桜さんはそれは見て大きくため息を着いた。 桜「まったく、雫はいつまでたっても親バカねぇ、まさか海斗まで帰ってきてないでしょうね?」 桜さんの言う海斗とは、俺の親父である十輪 海斗(とうわ かいと)のことだ。 親父と母さんは大阪に出張に行っていたのだが、昨日の出来事があり、母さんだけ戻ってきたと、いうわけだ。 雫「うん、海斗さんも戻りたがってたんだけど、向こうでオペがあるからね。」 母さんの話でも分かるように親父も相当な親バカだ。
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加