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桜「はぁ…あいつも変わらずか。たいへんだね、和人くん。」
和人「もう慣れましたから。」
そんなやりとりを見ていた奏は、
奏 「フフッ、楽しそうだなぁ。」といった。
***
病院から車で約30分、町外れのちょっとした丘の上に十輪家はある。
親父も母さんも自然が好きでこのような場所を選んだらしいが、実際、他に理由はたくさんあると思う。
奏「鳥の声がたくさん聞こえる。」
奏は珍しそうに言った。
雫「ここら辺は自然が多いから珍しい鳥がたくさんいるのよ、空気もおいしいし。」
そんな母さんに手を引かれて奏は家の中に入って行く、俺もそれに続く。
十輪家は俺がいうのもなんだが無駄に広い。
二階建てなのだが一階部分に二世帯分の生活空間があり、二階は親父がどこからともなく集めた本が何百と並んでいる空間である。
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