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和人 「ありがとうございました。」
桜 「怪我したらまたいつでもおいで。」
俺が病室から出るとそれを待っていたかのように何かがこちらに走ってきた。
??? 「和人くーーん!」
俺は声でそれが誰かに気づき、声のした方を向く。
そして、間一髪それをよける。
それはすぐ横の壁へと激突した。
??? 「いたたた、もう、何でよけるの和人くん!!」
和人 「じゃあ、何で走ってきたんですか?母さん。」
そう、壁に突っ込んだこの人こそ、俺の母である十輪 雫だ。
雫 「だって、和人くんが怪我したっていうから急いで飛んできたのに!!」
和人「何で?」
雫「ヘリで!」
和人「・・・どこから?」
雫「大阪から。」
和人「ここはどこだかわかってますよね?」
雫「神奈川でしょ?」
雫は当然のように答える。
そう、俺の母とはこのように何かあると一目散に駆けつけてくれる人なのだ。
和人「ただの怪我なんだからそこまで急がなくても・・・。」
雫「だって、和人くんに何かあったら困るし・・」
和人「母さんは心配症すぎるんだよ。仕事は?」
雫「有給とってきた!三日間ぐらい!」
和人「はぁ!?」
このように、よくわからない人でもある。
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