第三二章

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「あんた達に対抗する為だけに 造ったNo.sだにゃ♪ この子は記念すべきNo.222 なんだにゃ♪」 幸村「造ったのでござるか」 「こんなのがその辺にいると でも思ってるかにゃ?」 佐助「造るならもっと可愛い物 にしたら‼」 幾つもの武器がNo.sに向かって いくがそれは巨大な手で叩き 落とされていく。 僅かに刺さった物もあったが 痛覚はいっさいないようだった 佐助「ったく 本当、化け物だよ」 幸村「こんな所で立ち止まる 訳にはいかぬでござるのにっ」 「潰れちゃえにゃ‼」 化け物がその巨大な手で二人を 挟み潰そうと勢いよく迫った。 悔しそうな表情をする二人。 もうボロボロで気力だけで動いて いる様なものだった。 そして諦め掛けた時、二つの影が 飛び込んで来てその平手を 止めた。 捺美「み~つ~けた💢」 飛鳥「ギリギリだったねぇ さて覚悟はいいか💢」 「げっっっ 死神アリス」 二人の姿を見た瞬間、明らかに 少女が嫌そうな顔をした。 今までの表情が嘘の様にだ。 佐助「アリス助かったよ」 飛鳥「どういたしまして♪ 化け物は俺達に任せて♪」 捺美「そこで休憩してな」 乾いた笑みを浮かべながら言う 佐助にニコヤカに返す飛鳥。 依然、化け物の両手は二人が 押さえている。 捺美はニヤリと悪そうに笑う。 と同時にパキパキと壁が剥がれ 落ちる音に似た音がし始めた。 化け物の腕が急速に壊れ始めた のだ。 そして捺美の右肩からジワリと 現れ指の先まで一気に模様が 広がっていった。 その模様は鎌と茨の様に見える
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