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その日。
僕、傀儡 白(くぐつ、はく)はいつもと変わらず朝起きて、母親の作った食事を食べ、父親と共に家を出た。
そして、家の前で会社に行く父親と別れ、僕は僕の通う中学へと向かった。
いつもと変わらず。
途中で友達と合流し、他愛ない話をしながら歩いていく。
いつもと変わらず。
学校で授業を受け、給食の余ったプリンの争奪じゃんけんの勝ち負けに一喜一憂し、放課後になったので帰宅部の僕は帰路につく。
いつもと変わらず。
家で学校で出された課題を済まし、ゲームをし、帰宅した父親を出迎え、母親の作った食事を食べる。
いつもと変わらず。
風呂に入り、明日の学校の準備をし、テレビを観て、母親に言われてようやく眠りにつく。
いつもと変わらず。
いつもと、なんら変わらず。
しかし。
僕は、このいつもとなんら変わらない、いつもとなんら変わらない筈だった日の事をずっと忘れないだろう。
恐らく、一生。
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