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…え…
藤本くんを見ると
悔しそうな顔をしていた
「喧嘩ばっかしてるから仕方ないよな…」
と苦笑いをする藤本くん
「目付き悪いって言われるしさ。俺だって好きで睨んでるわけじゃねーんだ」
…そうだったんだ…
「…友達の作り方もわからねーし。近寄ったら怖がられて終わり」
…この人…
私と似てるかもしれない
友達が欲しくても…
皆が避けていく
「無理矢理座らせて悪かったな。嫌だっただろ」
「え…」
「じゃあな」
と立ち上がって
歩いていく藤本くん
「…待って…!!」
藤本くんの制服を掴む
「…え?」
「確かに怖かったけど…掃除を手伝ってくれたり、てをさしのべてくれた時は嬉しかったです!…優しい人だなって思いました…っだから…」
だから…
「私と…友達になりましょう…!」
「…え…」
私と関わった人は
不幸な事が起こるかもしれない
そんなのは嫌だ
だけど今は
「私、藤本くんの友達になりたいです」
この人と友達に
なることが
一番いい選択だと
どこかで感じた
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