1章

12/40
前へ
/40ページ
次へ
…え… 藤本くんを見ると 悔しそうな顔をしていた 「喧嘩ばっかしてるから仕方ないよな…」 と苦笑いをする藤本くん 「目付き悪いって言われるしさ。俺だって好きで睨んでるわけじゃねーんだ」 …そうだったんだ… 「…友達の作り方もわからねーし。近寄ったら怖がられて終わり」 …この人… 私と似てるかもしれない 友達が欲しくても… 皆が避けていく 「無理矢理座らせて悪かったな。嫌だっただろ」 「え…」 「じゃあな」 と立ち上がって 歩いていく藤本くん 「…待って…!!」 藤本くんの制服を掴む 「…え?」 「確かに怖かったけど…掃除を手伝ってくれたり、てをさしのべてくれた時は嬉しかったです!…優しい人だなって思いました…っだから…」 だから… 「私と…友達になりましょう…!」 「…え…」 私と関わった人は 不幸な事が起こるかもしれない そんなのは嫌だ だけど今は 「私、藤本くんの友達になりたいです」 この人と友達に なることが 一番いい選択だと どこかで感じた
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加