下手なナンパ

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下手なナンパ

オレは会社帰り、ゲームセンターで友達2人とダーツをしてリフレッシュしていた。 2人は館脇しずる(たてわきしずる)と真先祐司(まさきゆうじ)。 会社も歳も同じ同僚だ。 あっオレは佐内俊成(さないとしなり)。 3人とも20歳、社会人一年生だ。 「俊、今日調子良さそうだな。点数高けぇじゃん。」 「ああ、当たり前だろ。しずると違ってオレに不調はないんだよ。」 「また言ってるよ。祐司、どう思う?こいつ。」 「いいんじゃねぇの?言わせとけば。」 腰くらいまである高いイスに座り、見ているオレに祐司は投げながら言った。 「よし、次、オレ。」 「ん、交代。しずる、お前真面目に投げろよ。」 「オレはいつもマジだ。」 しずるは投げながら言った。 「えっ?この点数で?」 「うるせぇよ。祐司。」 男3人だといつもこんなノリ。 まぁ、2人でかな。 オレは1人見てる方。 ここのゲームセンターにはダーツの小さなブースがあって、機械が3機並んでいる。 小さなテーブルとイスが4つ備え付けてある。 オレらは左端でゲームをしていた。
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