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それに対しては私も同意するしか無かった。そもそも、私はこの店の中に電池交換承り「ます」の看板がある事すら知らなかったのだ。散らかっている部屋というのはこの店以上に物を探すのは困難だろう。店として、そんな部屋と引き比べても良い物かと少し悲しくなったが。
「しかしわかりません。それがどうしてゼミ生であると言うことになるのでしょう?」
「今腕時計を開けた結果、中には何も入っていなかった。しかし、腕時計のバンドが逆に取り付けられていたことからも、犯人が腕時計の裏蓋を一度開いたことは明らかです。そして、硫酸なんて言う簡単には手に入らない物を手に入れた。それに要した時間は長く見てもわずか二日です。では犯人はどうしてそんなに急いで、事を行う必要があったのでしょう?」
「それは、火曜日になれば松井の死体が見つかってしまう。それまでにすべてを終える必要があったからでしょう」
石榴刑事は慎重に応える。
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