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「良いんですか? ありがとうございます」  店長は断るそぶりすら見せず、その皿を手元に引き寄せた。その様子はまるで子供だと、私は苦笑を隠せない。 「こんな事を我々が言うのはどうかと思いますが、三年越しの復讐をやっと果たした事で、大島は晴れ晴れとしていましたよ」  石榴刑事も店長の様子に苦笑を浮かべながらそんなことを言う。 「大島の中で止まっていた時が動き出したのでしょうね。さながら電池切れの腕時計に新しい電池を入れたように」  店長はケーキにフォークを入れながら、そんなことを言った。
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