空の青と海の蒼

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突然の訪問者、 しかも僕を強姦までした大嫌で大迷惑な男ーー。 窓にも鍵をかけ、カーテンをきっちり締め直した。 薄暗い部屋の中で、膝をかかえてうずくまり、藤田雅人が帰るのを息を潜めて待つ。 「お前と話しができるまで帰らない。待ってるから」 ドア越しにそう言い残し、階段を下りて行く足音がした。 とりあえず、部屋からは離れたようだ。 でも、いつまた訪ねてくるか… 不安と焦燥で気持ちがざわつく。 無視していれば、そのうち居なくなるだろう。 忘れたい過去が僕を苦しめる。 今できるのは、ただ時間が過ぎるのを待つだけだった。
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