prologue

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柔らかな日差しと心地良い風が吹く中、僕は空に一番近い場所で雲を眺めながら寝転んでいた。 雲の流れは時が止まってるのではないかと思うくらいとてもゆっくりで、何もかも忘れられる。 この空間はとても静かで、とても優しい。 だからこの空間、このひと時が好きだ。 腕時計をみて今の時刻を確認する。 「――あと10分か。」 授業終了までの残り時間を確認し、ゆっくりと身体を起こし屋上をあとにした。 そう僕は―――授業をサボっているのだ。 いつからだろう。 サボるようになったきっかけって いったい何だったのだろう。 そんなことを考えつつ僕は購買へと向かった。
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